人気を集めたブラジルレアルのリスク

人気を集めたブラジルレアルのリスク

米ドル円から人民元円まで、個人にも人気のある7通貨(対円)の過去10年間の変動率(ボラティリティ)がある。

 

人民元は中国当局による介入で米ドルに連動しているため、円に対する変動率は米ドルとさほど変わらず10%くらいだ。先進国の仲間のあいだでも、ユーロは伝統的に変動率が高く12%ほど、資源国通貨の豪ドルになるとさらに上がって16%前後、NZドルは17%前後と高くなる。

 

新興国の通貨となるとさらに変動が激しくなる。一時期、人気を博した南アランドは20%前後。『通貨選択型』が大流行したブラジルレアルでは23%前後にまでどんと跳ね上がる。先進国株式のリスクの上を行く。

 

こうしたリスクの2倍、2標準偏差くらいの損失を最大損失率とし、「短期的にありつることだと覚悟しておきたい」と強調する。米ドルでも円高で1年間に2割損することがあり、ブラジルレアルや南アランドでは4割やられることがありうると、頭に入れておいてほしいというのである。

 

いざ、元本が半分近くに減ってしまっても大丈夫か? これで生活が成り立たなくなるようでは元も子もない。「あくまで余裕資金の範囲内で」というのは、投信を含む投資の鉄則だ。敵を知り、己を知れば、マーケットの値動きに一喜一憂することはなくなる。短期でリターンを追うのではなく、腰を据えて運用できるというのは、個人投資家の大きなる武器だ。まさに「果報は寝待て」である。

米国株の大幅下落、これを受けたシカゴ日経225先物(清算値9655円)の大幅な下げにより、日経平均はこれにさや寄せする形でのオープニングギャップからのスタートを余儀なくされることになる。テクニカル面では、6月29日に空けたマド(9734.66-9703.41円)を下回ってのスタートとなると、巨大なアイランドリバーサル(離れ小島)を形成する形になる。一目均衡表では雲上限を試す格好となるが、これにより遅行スパンは下方転換シグナルを発生させる。ボリンジャーバンドの-2σを割り込む可能性があるため、売られ過ぎのシグナルも発生するが、トレンドは大きく悪化する。